この本について
基本情報
タイトル 日本再興戦略
著者 落合 陽一
出版社 幻冬舎
発行日 2018.1.31
ページ数 254ページ
内容
日本の現状、課題を分析し、その解決方法のアプローチを落合陽一さんが紹介します。
今の日本の社会問題は本質的になにが問題なのかが、そしてそれを解決し、日本を再興していくのはどういった考えを持っていく必要があるかを書いた一冊です。
日本の現状から始まり、これからのテクノロジー、政治、教育、会社、仕事、コミュニティと幅広くテーマをとりあげています。
キーワード
本を選ぶ上でのキーワード
- 日本
- テクノロジー
- 社会問題
読むうえでのキーワード
- 欧米
- ワークアズライフ
- 教育
気になったポイント
- 高度経済成長の正体は均一な教育、住宅ローン、マスメディアによる消費者購買行動
- 今の日本は経済と教育と文化と技術が密接に結びついたエコシステムを考えることが求められている
- 変わり続けることを変えず、作り続けることをやめない
- 欧米とはユートピアであり、日本人の心の中にしかない
- いいとこ取りをしたつもりが、時代の変化にわって悪いとこどりになっているケースが目立ってきている
- 日本人はゲームがフェアであること意識するけれども、権利が平等であることはあまり意識しない
- これからの本質的な問題は「我々はコミュニティをどう変えたら、次の産業革命を乗り越えられるか」ということなのに、「どの職業か食いっぱぐれるのか」という議論ばかりしている
- 個人のためではなく、自ら属する複数のコミュニティの利益を考えて意思決定する
- 日本人は仕事と生活が一体化したワークアズライフのほうがむいている。無理なく、そして自然に働くのが大切
- 今の教育はやりがいややりたいことがないという自己否定意識を持った歪んだ人間を生み出しやすい
- 多くの人は普通こそ天地神明の理だと思っていて、すべてのことを普通で片付ける
- ストレスマネジメントと生産物が重要であって、労働時間で区切ってもなんの意味もない
- つい同じタイプばかりを評価し攻めの人材ばかりを採用してしまうが、大事なのは攻守の人材のバランス
- イノベーションという言葉を掲げるばかりで、日本の文化や社会制度の理解が浅いために、単純に西洋を真似するといった極端な方向にふれてしまっている
- ポジションを取れ。とにかくやってみろ
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ぷちっと感想
「ワークアズライフ」という考え方が非常に気になりました。
働きたいときも今は長時間労働禁止ということで、仕事を制限されることがあります。
本書にもありましたが、大事なのはストレスマネジメントと成果物です。
自然に働いて、いいものを創っていくことが今の日本に求められるのではないかと感じ1冊でした。